スイートルームの許婚
数々の改善策のアイデアを出してくれた栗原。


今のホテルの好転は彼が齎したモノ。


「もう少し…一緒に仕事できないか?」


「・・・それは俺の能力を高く買ってくれたってコトか?小早川」


「まぁな」



悔しいけど、俺は栗原には勝てないーーー・・・


栗原の顔に傲慢な笑みが浮かぶ。

誰よりも似合うその誇らしげな表情。


「いいけど…じゃあ~お前のポケットマネーで雇ってくれ」


「・・・」


蓄えはあるし、俺はヤツを雇うコトにした。





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