スイートルームの許婚
「バイバイ!!」


手を振って、女性たちを見送った。



「片瀬…お前…少し…チャラ過ぎないか?コンシェルジュはもっと…」


交代のコンシェルジュたちがやって来た。



「小早川さん…休憩行きましょ!」
片瀬は俺の手を掴んで、デスクから強引に出て行く。


片瀬の調子に流されて、バックヤードの一角にある社員食堂に直行。



「大ちゃん…トマトは入れないでね…」


厨房の中にいる強面な男性に気軽に話しかける片瀬。



「うっせぇー。好き嫌いするならランチを頼むな!他のモノ食え!」


片瀬が大ちゃんと呼ぶ男はドスの利いた声で言い返した。


「トマトが嫌いなら俺が食べるからそのまま入れてくれ」






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