あぶない お姫様
しばらくバイクを走らせると、見覚えのある建物が見えてきた。
昔よく世話になった病院。
喧嘩で怪我すればこの病院に来た。
父さん達の時代からお世話になっていたそうだ。
“ ギィィ… ”
「相変わらず古いな…」
そうつぶやくと
「古くて悪かったなぁ、華。」
「わぁっ! じいさん、ビックリさせんなよ!」
「フムフム…少しは女らしくなったかい?」
腰をトントンと叩きながら診察室からでてきた一人の老人。
国崎医院の院長。