手を伸ばせば、届く距離まで。

□痛みを抱えた




――――――



早朝。


結局眠れず、早くから登校することになった。


さらに途中で久野に会い、今二人で登校しているところである。



「…いよいよ、今日だな」


先に、久野が話に触れてきた


「ああ。もう、華織とは笑えないと思うと寂しいけど」


「…本当、お前どこまでもネガティブだよな」


「……………。」


久野の呆れた目が、痛い。



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