手を伸ばせば、届く距離まで。

□彼の勇気決断




――――――


ずいぶん経った、と思う。


真樹がよく笑うようになったのを、


久野が将来に向かって走り出したのを、


華織が受験生を熱心にこなしてるのを、


見ていたら、あっという間に時は過ぎた。


成績は、俺か久野の1位競り合いになっていた。


久野が追い上げてる。


夢は同じ、“先生”だからなあ。



< 435 / 557 >

この作品をシェア

pagetop