手を伸ばせば、届く距離まで。



「…愛桜」


ふわりと、愛桜の明るい髪が風に浮く。


ああ、そうか


そうだったのか―――。





「愛桜は… 圭の事が、好きなんだな」





気付かなかった


でもきっと、出会い話したあの日から、愛桜は…



「…うん。好き。圭の事」



綺麗な心と、偽りのない笑顔に惹かれたんだろう



< 477 / 557 >

この作品をシェア

pagetop