手を伸ばせば、届く距離まで。



――――――



「どうぞー」


ガチャリと扉が開き、私服でニコニコ笑う華織が出る。


「こんばんは」


「ふふ、こんばんは。」


華織の私服はラフで、まるで自分を着飾る気がない。


華織も、自分に自信を持っていないからだろう。


そこなどが、俺と似かよっている。


「ごめんね、ちょっと家事たまってて」



< 57 / 557 >

この作品をシェア

pagetop