手を伸ばせば、届く距離まで。



「ああ…ごめん。真樹」


そして、どういうわけか知らないが、真樹は俺の近い友達となっていた。


真樹は元気で、自分を後悔したりしない立派な人間だ。


毎朝俺の家に来て、俺と登校して、帰りは華織と下校している。


ハードスケジュール、だと思う。


「先に行ってた方が良いんじゃないか?遅刻するぞ」


「いいよ、今行っても変わんね」



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