恋しても、愛しても、夢は見ないから


『さて…と。
移動しようか?』


『…どこにですか?』


『どっか行きたいとこある?』


『ないです。』


『じゃあ、ゆっくりできるとこ♪』



そう言うと幸先輩は私の腕を素早く引っ張り躊躇なく歩き出した。



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