ホストーカー 【完】
まあ、予想通りの結末だけども。
ヒョイッと軽く身を交した美麗ちゃんを通り過ぎ、人生初のドアとハグをした。
血をドクドクと流しながら美麗ちゃんの部屋を出た。
「あー、もう変態のおかげで遅刻しちゃう…」
携帯の液晶を見ながら心配そうに呟く美麗ちゃんに待ってましたと言わんばかりに俺は目を輝かせた。
「なにその目…、また変な事考えてるの?」
「心配しないで美麗ちゃんっ!俺の車で送ってあげるからっ!」
美麗ちゃん専用リムジンを使う時が遂に…遂に来た。
半年前に購入したものでいつか美麗ちゃんの彼氏に昇進になった時に送迎用にと買ったものだ。
ウキウキ気分で美麗ちゃんとエレベーターに乗って車まで俺が誘導する。
しかし、いざ車を見た美麗ちゃんの一言は。