大好き。ただそれだけ
優しさ
「…また慈郎の奴寝てやがる」

「..zzZZ」

俺様のミーティングで寝るとは
いい度胸してんじゃねぇか

俺の不機嫌な顔に気がついた樺地が
慈郎を起こそうとする

「よせ、樺地
そんな大事な話でもねぇ
寝かしといてやれ」

「ウス」

「珍しいな、跡部が起こさねぇなんて」

「文句があるのか?あーん?」

「ねぇよ、別に」

珍しいかもしれねぇが俺様にだって
優しさってもんがある

「まぁ、いい。
ミーティングは以上だ 解散」

『はい!』

ミーティングも終わり皆が部室を出ていく
樺地にも練習に行くように言い
今は部室に俺と慈郎だけだ

「おい、慈郎
練習しに行くぞ」

「んー..zzZZ」

「ちっ」

爆睡してやがる

「っておい、慈郎」

寝ぼけた慈郎が隣に座っていた俺の
膝に頭を乗せる

「ほんとにいい度胸してやがる…」

まぁ…たまには

許してやるか





End
→あとがき
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