黒白彼氏




……やっぱり内田美咲だった。



「先輩、そういえば昨日のことなんっすけど髪が長い女が探してましたよ。」



………なんの話だろうか。



「…ああ、希【ノゾミ】のことか…。
昨日デートばっくれちまったんだよな。」



「先輩、彼女大事にしたほうがいいっすよ。」



…先輩の彼女の話か…。



「ふっ…そうだな、サンキューな、美咲。
…悪いな…、強引に腕引っ張ったりして。」



そう言って彼は私の腕を離し、歩いていった。



「…怖かった~……あっ…」



私は口を塞いだ。



つい、思ったことを声にだしてしまった。



「…怖かった?」



…やばい……っ!!







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