黒白彼氏



私のおでこには3㎝くらいの傷がある。



…体が震えるくらい…思い出してしまうから。



だから気にしないようにしてたのに…。



その途端、教室がざわつきだした。



「こっちむいてーっ!」



「キャー、かっこいいーっ!」



…私は教室がこんなに騒いでたのも気づかないくらいだった。



「…若月、大丈夫か?」



…なにも聞こえなかった。



怖くて涙がでそうだった。



「お、羅螺、お前おいてくなよー。」



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