学園王子と地味子Love
儀式を終え、学校の準備。

髪をほどき、制服を着る。
スカートは膝下丈。シャツは、第一ボタンまで止める。
髪は、下ろすだけ。なんにもしない。
靴下も、指定の物に、シワ一つ付けない。

全て規則を守っている。
規則は、本当は、凄く緩いのだけれど、地味な方が、目立つ事がない。

そんな感じで、今日も家を出て、学校へ。

「あっ!和奏ぁ!おはよう♪」

元気に走ってくる人。

彼女は、華深 留千亜 ハナミルチア。

私の事を知ってるの。

留千亜は、私の唯一無二の親友。

「あぁ!またオシャレしてない!和奏はオシャレしたら、今以上に可愛くなるのに!」

「有り得ない。」

素材が悪いんだから、可愛くなる訳がない。

「有り得なくない!和奏がオシャレすれば、A○Bじゃ、ダントツ一位だもん!」

無理だよ・・・。
敦美ちゃんに、かなう訳ない・・・。

巫女だからって、流行に遅れたりはしない。
朝みたいな、仕事がない時間は、私だって、そこらの女の子。

テレビだって見るしね?

ただ、巫女だってところが、他の女の子とは、違うだけなんだ。

「わ~か~な~!地味子の格好じゃなくてさぁ!オシャレしてよぉ!!」

「イヤ!私は、これで良いの。」

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