今日も刀を振りかざす
第1章

今日も刀を振りかざす…仕事だしね

 

満月の夜―――
月明かりに照らされ
1人の少女が殺風景なビルの屋上に佇んでいた。


片手には真っ赤な日本刀。


彼女の黒く艶やかな長い髪は
夜風に靡いている。


彼女は靡いた髪を空いている片手で押さえ
真っ赤な日本刀を空に突き上げた。


『……凰火(おうか)、今夜も暴れたい様だね。』


彼女は天高く突き上げた真っ赤な日本刀…凰火に向かって呟く。


その瞬間―――


ドォン!!!!


凄まじい音と共に黒い化け物が彼女に襲い掛かった。


彼女は巧みに化け物の攻撃を避け、凰火を振り上げる


『闇に紛れし醜い妖魔よ…我が力を持って滅されよ』


彼女は自分の2倍以上はある化け物…妖魔に飛び掛かり、上から真っ二つに切り裂いた


切られた妖魔は凄まじいうめき声をあげながら力無く倒れる


そして再び風が通り抜けるのと同時に妖魔の残骸はスゥ…っと消えていった


彼女は凰火を鞘に収める



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