secret love -彼氏の秘密-
◆after story
あれから…
大貴がいなくなってから、もう二年が経とうとしていた。
私は大貴が通っていた大学に見事合格し、念願の大学生になった。
大貴が歩いた校舎。大貴が見ていた景色。
共有出来る嬉しさをかみしめながら、一人桜舞い散る中を歩いていた。
大貴もこの桜見てたかな…
「君さ、写真とか興味ない?」
急に声をかけられて、振り返る。
「え…写真ですか?」
「あ、ごめんごめん。サークルやってるんだ。随分桜眺めてたから、好きかと思ってね。」
ナンパじゃないからと、慌てて付け足した。