竜王様のお気に入り
「あぁ。
食堂で暮らしてもらってたよ。
俺の生気が足りなくなると食堂へ行って、生気をもらってた。
特別美味いとも思わなかったけど、食べないと俺が弱っちゃうからね。」


「食堂・・・!?」


ヤヨイには、衝撃の言葉だった。


「でも、ヤヨイは違うよ!
こんな気持ちになったの、初めてなんだ。」


ハクリュウは慌てて取り繕い、頬がほんのりと紅く染まる。


「心から、愛しいと思ってる。」


ヤヨイは竜王様の告白に動揺して、言葉を探せずにいた。


余りの恥ずかしさにヤヨイは、ハクリュウの言葉を、聞かなかった事にしてしまったのだ。


目を泳がせて、あからさまに全然関係のない質問をした。


「そ・・・そうだ。
さっき、コウリュウさんに話してた、イオリさん?
そのイオリさんて、どういう人なの?」

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