【短編】ロック☆チョコレート


「今日、どこに行くの?」


「南って、音楽好きだよね?」


「うん」


「友達がさバンドやってるんだけど、今日ライブがあるらしくて…。行かない?」



ライブ!?

もちろん行きたい!



「行くっ」



あたしの返事に嬉しそうに笑う高木くん。


――… これが

運命の導きだってことはまだ知らない。



「行こっか」


「うん!」



歩き出したその時、高木くんの手があたしの手を自然と握った。


彼を見ると顔を真っ赤にしていて。


あたし、相当惚れられてるんだなぁ

って、そう思った。

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