俺はもう猫じゃない!
わたしとギンタ。
丸くてすべすべの銀色の毛に三角形の形のいい耳。

時間によって色がかわる、丸くて大きな目。

靴下を履いているように白い足先。

まるで人間の言葉を話すかのようにニャーニャーと鳴く雄猫。

それが私の飼っていた猫、「ギンタ」である。



人間の言葉が話せなくても私はギンタと毎日遊び、話し、毎晩同じベッドで眠っていた。

人見知りで友達の少ない私は、学校で少し浮いた存在だった。

でも、家に帰るとギンタがいたから、私はいつもギンタから元気をもらっていた。




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