ランデヴー
「な、何かすごいことになってるね」
ここ数日間で私の身に起こった出来事を聞いた佐和子が、驚いた顔をしてそう言った。
私は佐和子が手土産に持ってきてくれたエクレアにかぶりつきながら「んー」と気の抜けた返事を返す。
今日は久しぶりに佐和子が家に遊びに来ていた。
佐和子とは最近あまり会社で会う機会がなかったからか、休日に遊びに行くと突然言われたのだ。
クリスマスシーズンや年末が近付いている今、佐和子の部署はそれに合わせて投入される商品の関係で忙しいらしい。
「まぁ良かったじゃん、これで心置きなく香川さんと別れられるね」
「……別れないもん」
何だか嬉しそうに声を弾ませる佐和子に、私は少し拗ねるようにして唇を尖らせる。