ランデヴー
それから私達は適当にお菓子を摘みながら、夜までダラダラと女子トークを繰り広げた。


そのほとんどが佐和子の恋愛話で、終わらないノロケや愚痴は私が簡単に作った夕食を食べながらも続けられた。



そうして散々話し尽くした佐和子は最後に「ちゃんとご飯食べなよー」と言い置いて、帰って行った。


その気遣いが、何だか嬉しい。


それに久しぶりに楽しく笑い合えたこの時間は、私の気分を少なからず上向かせた。



でも……1人になると途端に寂しさが私を襲う。


直前が楽しければ楽しい程、急な静寂は寂しさを増長させる。


私はそんな空気を紛らわせるかのように見たくもないテレビを点けると、キッチンに向かい食器を洗った。



ただひたすらに手を動かしていれば、嫌なことは忘れられるような気がしたから。


例え現実は何も変わることがないとしても。
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