ランデヴー





10月に入り、季節は秋へと移り変わっていた。



陽介に別れを切り出されたあの日から、私達の関係も微妙に変わったような気がしていた。


1番顕著に感じるのは、やはり会話が少なくなったことだと思う。



お互い話をする時に言葉を選んでいるのが、ひしひしと感じられる。


私も、陽介も……。



そんな中、月初の忙しい時期を避けて家に来た陽介が、ソファに座るなり不意に口を開いた。



「ゆかり、今週末は空いてる?」


「え……? う、うん……」


ちょうどできあがった食事を盛り付けようとしていた私は、その手を止めて陽介に目を向ける。


週末どころか、私のスケジュールはいつも空っぽだ。
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