ランデヴー
家に帰ると、久しぶりに働いたせいかどっと疲れが出た気がした。
ベッドに体を投げ出すように飛び込むと、陽介のことが頭に浮かぶ。
吹っ切ろうと思ったからこそ別れのメールを送ったはずなのに、何故未だ心は陽介に囚われたままなのだろう。
こんなにも強烈に私の心を掴んで離さない陽介が、恨めしい。
私は深い溜息と共に疲れた体を起こすと、お湯を沸かして温かいお茶を淹れた。
倉橋君は今日も私を送ろうとしていたが、本当に大丈夫だからと言って断った。
いつまでも彼に頼っている訳にはいかない。
もう時間も遅いし、むしろ倉橋君の体調を気遣っていることを強調するように「早く家に帰って、明日も仕事頑張ろう」と言うと、やっと諦めてくれた。
それは本心から思ったことで、こんなに遅い時間まで倉橋君のを拘束することなんてできるはずがない。
私は熱いお茶をふぅふぅと冷ましながら一口飲むと、見もしないテレビを点けた。
そして、コンビニで買ってきたお弁当をガサゴソと開けて食べる。