ランデヴー
それなのに――。



眠りに入ろうとすると、いつもは感じることのない怖い程の静寂が私を襲った。


シーンと、寂しく冷たい空気。


そしてそれは深い深い地の底から何かに引き摺られるような、恐怖にも似た孤独感を煽る。



こんな生活、ずっと当たり前だったのに。


1人で生活をすることに、こんな物寂しさを感じたことはなかったのに。



それなのに今は……。



1人で食事をすることが、寂しい。


1人で家にいることが、寂しい。


……人恋しくて仕方がない。



陽介を失ってから、私は心の中にぽっかりと穴が空いたようだった。


何をしていても、虚無感がつきまとう。
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