花は野にあるように
「リョクと山に行けるんなら、準備なんていくらでもするよっ!」


勢い込んで僕は答えた。


だって、リョクの大切な思い出の場所へ連れていってもらえるんだもの。


僕、頑張るよ。


「そっか。なら良かった。」


なんだかホッとしたようにリョクは言う。


「俺や親父のじゃ、サイズあわないし、だからってオフクロの借りるわけにもいかないしなぁ。」


え?


な、何の話なんだろう?


「えと。
リョク?
一体、何の話?」


話が見えない僕の問いに、リョクがくれた答えは。
< 290 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop