花は野にあるように
一瞬目をパチパチと瞬いた後、リョクは僕の質問の意味をすぐに把握して。


そして、ちょっと照れたように笑った。


「なんだ、そんな事か!
ん、いくらでも言ってくれて構わないって。
水さえ沸かせば何杯でも作れるからな。」


そう言って、リョクは焚き火の方を指差していった。


そこには、きちんと並べて組み上げられた石の上に乗せられて、湯気を上げている小さなお鍋があった。


「水さえ汲んでくれば、お湯は無限に沸かせるしな。」


ちょっと得意そうに言ってるリョクだけど。


即席スープのお代わりを、何杯も飲むのはちょっと無理そうだと思うよ?
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