花は野にあるように
「ううん。
………ううん。」


ぽふ、と埋めた頭を小さく振って僕は返事を返す。


「リョクが言ってくれなかったのを、僕が勝手に悲しく思っただけなんだ。
リョクは僕の事を思って行動してくれているのにね。」


自分の行動を、そんな風に言葉にしてしまうと本当に子供っぽい自分に気がついてしまう。


なんだか、僕ばっかり駄々をこねているみたいで、恥ずかしいよ。


段々と恥ずかしさに熱くなる顔を見られたくなくて、僕はリョクの胸に深く顔をうずめる。


リョクの胸は、いつもと違って柔らかく僕を包んでくれて………。
< 656 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop