花は野にあるように
「悪のって………リョク。」


一応担任の先生だし、顧問の先生なんだけど。


しかも僕の心配の種は、先生が原因で生まれたわけじゃないし。


「センセは悪くない………よ?」


ちょっぴり水分が多い気がする目元を押さえようと上げた手が、リョクの掌に捕まえられてしまう。


「ミキにこんな表情させる原因を作るだけで充分悪いだろ?
ヤマゲンこそ、ミキの悩殺ビームで倒されるべきだよな。」


………リョク。


僕、そんなロボットヒーローみたいな必殺技持ってないんだけど?


そう思いながら僕は中途半端に笑ってしまった。
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