シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
Chapter20 秘密恋愛は進行形

~珠希side~

私たちが社内恋愛を初めて、1ヵ月半。



街はひと足先にクリスマスカラーに染まりつつある。



「これ、明日までに頼む」


ドンと私のデスクにファイルを置く郁弥。



部屋では甘いのに、社内では全く逆。


周囲に自分たちの交際を悟らせないためのお芝居だけど。
役者になれるくらい演技が上手い。


「わかりました・・・」



斜め前に座る川元は私たちを不敵に見ていた。



彼は私たちの仲も同棲も知っている。





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