シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
私は工藤さんと給湯室へ。


お局様とふたりっきりの空間。


おとなしく黙って、工藤さんの言葉を待っていた。



「平の社員はセルフで機械のコーヒーやお茶を飲むけど、課長や部長は私たちが、お出しするの」


「はい・・・」



私は懸命に耳を傾け、工藤さんの説明を聞いた。



「でもね。課長と部長はそれぞれ、好みの味があるから覚えてね」



「はい・・・」



工藤さんは早口で、説明を続けた。














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