私の道
それからも、何か特別興味をもてる職業に出会うことはなかった。




高校受験の時も、商業高校や看護科、保育科などを選ぶ友人がいるなか。




私は具体的な目標も見つからず。



もう少し考える時間を貰おうと、普通科へ進学した。



高校時代は部活と勉強で過ぎてゆき…



あっという間に3年生。



夏を過ぎても進路を決められない私に、母親が言った。




「学校の先生は?」



あー… 先生ねぇ…。



学校という場所は好きだったから、先生は良いかも。



でも運動オンチだから、小学校は無理。



それに子どもは苦手だった。



ある程度大人の会話ができる、高校生なら…。




そんな単純な思考回路で、当時好きだった生物の、高校の先生を目指すことにした。





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