雨粒のワルツ
私は傘を持ったまま、空を見上げた。


この窓の下は屋根がなく、傘を持ったままの状態でバイオリンは弾けない。





残念・・・・






そう思ってうつむいていると、不意にメロディが止んで窓が開いた。


「キミ!!」


私は思わずすくみあがる。





や、やだ・・・

どうしよう・・・

声かけられるなんて、思ってもみなかった。
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