クレパス
隣の席



それから、ずっと1年高木雄輔に片思いをしていた。
メアドすら聞けずに1年を過ごしたのだ……進展はというと、全くない。ちなみに高木雄輔は私の名前すら知らないだろう。
でも新学期、クラス表を見て、ガッツポーズ。
運良く2年で同クラになれた。



「はよーユズキ♪」

「おはよー、おんなじクラスだったね~!」

「高木クンともね?」


うししとミキが少年のように笑う。
私は唇を尖らし、そっぽを向いた。


< 6 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop