捨て猫。
紫の王子。

雨が降ってる…

私の名前は…なんだっけ?
覚えてない。

ここ…どこ?
目の前に誰かいる…

「お前どうした?」

話しかけてきた。

「……。」

なにも言えない。
私がどんな状況なのかもわからない。

「ずぶ濡れだぞ、とりあえず、うちくる?」

「……。」

「てかこい!」

私はその人に腕をひっぱられて
言われるがままに着いて行った。



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