孤独な美少女
第一章





「転校生だ。九条、自己紹介」

「……九条優哉」

「お前の席は…あそこだ」





担任に指されたのは窓際後ろから2番目。



おいおい、そこは普通1番後ろだろ。


そう突っ込みたいのを我慢して、大人しく言われた席に座る。


まぁ、窓際だからいいか。




「なあ。アイツ超ダサくね?」

「つうか地味じゃん?」




皆俺のことガン見しすぎだろ…。


お前らがやると迫力がハンパねんだよ。






そういえば、自己紹介がまだだった。



“あたし”は、九条優里。
一応女。歳は16で、高1。



今までは、桜美坂女学院(オウミサカジョガクイン)ってとこに通ってたんだけど……。


そこの教師殴ったら退学になっちゃったんだ。あはは。


でもさ?理由があったんだよ?


ソイツ女の子にセクハラしてたんだもん。






それで、次に親が選んだのが──…


ここ、安西学園(アンザイガクエン)ってわけ。




遡ること昨日────…







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