この男、偽装カレシにつき
「つーか。
そもそも親友のカノジョってどうなの?
近いようで、一番遠い存在になってない?
アンタ、橘隼人に嵌められたんじゃないの?」


「イヤイヤ純ちゃん、始めから人を疑ってかかるのは良くないよ。
いくら橘センパイでも、そんなこと…」


なんて否定しかけたとき。
ふと、仏頂面の橘センパイが、べーっと舌を出す様子が頭に浮かんだ。


「めちゃくちゃありえる!」


しまった!
絶対に嵌められた!


だってやっぱりアイツが私の味方をしてくれるなんておかしいし。
朝っぱらから騒ぎ立てた私に復讐するつもりだと考えれば筋も通る。


こうしちゃいられないっ。
親友のカノジョなんてポジション、早いとこやめなきゃ。
私は慌てて純ちゃんの制服を引っ張って、橘センパイの教室に向かった。
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