ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
「リンナさんは、ソロデビューしたいとは思わないの?」





―――ソロデビューか。





「少しは。でも、―――バンドがしたいです。ラズルダズルリリーで」





「そう言うと思ったわ。アナタさえよければ、うちのレーベルがデビューしてもらおうと思ったんだけど。仕方ないわね」





「バンドではダメってことですか?」





「実績がいるのよ。コンテストで1位になったとか、誰が見てもすごいんだって思わせられるような。今のままだと、リンナさんとただのバックバンドでしかないわよ」





ワタシに足りないモノ。





ワタシ達に足りないモノ。





「―――何か、実績があればいいんですよね?」





「ほんとうに、できる? アナタ達に?」





それが何なのか、ワタシにはまだわからない。





「やってみせます。何だってやりますから」





そう言った後の彼女の微笑みは、少しの既視感と親しみを憶えたけれど、あまりいい気がしなかった。

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