初恋らばーず。
「どう煮詰めたら、お味噌汁がこんな固形物になるの。」

「味噌と水と温めただけなんだけどなぁ。」




どうやら俺のお説教に納得のいかない様子。







…いやいや温めたらこんなものはできないでしょ








「ハァ、とりあえず片付けようか。今日学校あるんだから」

そう言うと芽衣はしぶしぶ残骸やらを片付け始めた。



当然そこにいる俺も手伝わされてるわけで。









「ちょ、何これすごい刺激臭なんだけど。」



俺がつまみ上げたのは、赤、緑、黒、黄色、色とりどりな…

やはり固形物。






「あーそれは、シチューだよ」


   

 漠然とした答え。

はたしてシチューとはこんなにも鼻と突く香りをしていただろうか。


芽衣の料理の腕前ははかり知れない。

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