空の下のあの公園で
ガキ


………ー
  ………ー

長い長い夢を見た……ー

家族がいた頃の夢

どこにでもある普通の家庭

夢の中では家族で昼飯を食っていた

あの日の夢
思い出したくないあの日

もう2度と味わうことのない母親の手料理
この時誰が『もう食えない』なんて思っただろうか?


『楊今日は誕生日でしょ?なにか欲しいのある?お母さんねケーキ作っちゃった!』

料理好きの母親は毎年4つの誕生日ケーキを作っていた

家族が誕生日ごとに毎年朝早くから作っている母親の姿は恥ずかしくも少し嬉しかった

あの時『なんもいらねぇ』なんて素直じゃない言葉を返したことに今でも後悔している


だってそのケーキはもう2度と食えなくて
この日のケーキでさえ食えなかったから…
家族を失った日…

それは俺の誕生日でもあったんだ……ー
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