にばんのしあわせ

ナダ






四時間掛けてバスに揺られ


飛行機へと乗り込んだ


飛行機の席は決めてあって


幸い透とは離れた席だった


外ばかり見てこっちを一向に


見ようとしない透


わざと?


胸の中がズタズタにされた気分やった


苦しくなってまた涙が出ると思って


トイレに行こうとしたとき


「もうちょいで飛行機飛ぶし


ここに居れ」


ヤマトが私の腕を掴んだ





< 48 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop