紅一点!?~元男子校のお姫様~
いつもの場所――屋上に行ってベンチに寝転んだ
もう9月もだというのに頬に
吹き付ける風は少し生暖かく
夏の終わりを惜しんでいる
ようだった
そんな風を浴びながら俺は
目を閉じた
さっきの乃愛の顔が浮かんでは消えていく
『くそっ……』
ってゆーか、なんで俺は
こんなにイライラしてんだ
『アホらし……』
寮に戻ろうと歩いていた時
『えっ??』
俺のずっと前を乃愛と翔太が
二人で並んで歩いていた