マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
赤い髪をポニーテールにしてタオルで汗を拭く相ケ瀬は、なんか色気がある。


「お疲れ沖津君。今日も活躍してたわねーーー」


声をかけられた瞬間、男達から嫉妬とうらやましさが混じった目で睨まれた。


「………相ケ瀬、オレメッチャ睨まれてるんだけど」


「そう?私と話しても誰もうらやましいなんて思わないと思うけどな」


「…………神蔵は野球部あんのか?」


「うん、一緒に帰るから待ち合わせしてんの」


男バスも女バスも練習が終わり、更衣室へ。


男子更衣室に入る時、相ケ瀬が笑ってこっちを見ているのに気がついた。
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