マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「6時位に帰るから………ちゃんと待ってろよ」


「……うん!!ご飯作って待ってるね♪」


ふて腐れた顔から一転、満面の笑顔になった女の頭を撫で、外に出た。


たくっ…アイツは………甘えん坊だな。


飲み物のペットボトルをブラブラさせて、近くの公園を目指す。


切り損ねて伸びた前髪が、太陽の日差しを所々遮っていた。


「なんで電話でてくれないんだよ……連香」


連香からの着信が一切無いケータイを、眉間にシワを寄せて見つめた。


オレ、連香に何かしてしまったんだろうか?


だからでてくれない――――…とか?
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