マイルド・ガールとワイルド・ボーイ２

驚く連香をよそに、オレは妹の乃唖に食ってかかった。


血の繋がったアニキを叩くなんて、信じらんねぇっ！！


「自業自得です！！……あっ……アナタが幹居 連香さんですか？」


両手を腰に当てオレを睨みつけた乃唖は、隣にいた連香に視線を移した。


「えっ、ああ、ハイ………」


急に注目されて困惑してる連香は、敬語で返す。


「連香、お前の方が年上なんだから、敬語いらないって」


「そうですよ！改めまして………沖津 千梨の妹の乃唖です♪」


乃唖がにこやかに挨拶すると、連香の顔にもホッとした様な笑みが広がった。