マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
そう言われて、パタンとドアを閉められる。


ヒ、ヒド!!


あの子、実の“姉”の事見捨てたぁぁぁ!!


「もう勉強教えてあげないんだからーーーっ!!」


半泣きになりながら部屋を飛び出して階段を降り、リビングに駆け込む。


「お母さん!なんで起こしてくれなかったの!?“10分経っても起きて来なかったら起こして”言ってんじゃん!!」


テーブルに置いてあったクロワッサンを1つ掴み、洗い物をしていた母親に訴えた。


「あのね、朝はそんな時間無いのよ。自分で起きてちょうだい」


さっきと似た様な事を言われる。
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