皇子と私


一希くんは私の方に息を切らしながら歩いてきた。


「渡辺…………誰にやられた…??」

「え………えっと………」


一希くんの目は見られないほど恐ろしかった。


「分からないけど………何人かの女子…………」


「………女子…か……」


「…あ………」


……ガタンッ―


また、ドアが開いた時、部屋の中に冷たい空気が漂った。
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