わんこなわたしとごしゅじんさま
プロローグ
河野舞子、19歳。




只今、見覚えのないベッドの上。



「ここ、どこだろ…」


昨日の夜は、バイト先の先輩に連れられてバーに行った。初めてお酒を飲んで、楽しくなって…それから先が思い出せない。


部屋にはベッド以外の物はなく、かといって寝室という雰囲気もない。急ごしらえで用意されたような、そんな部屋だった。


「とりあえず帰ろ…」


幸い服に乱れもなかったし、枕元にあった鞄の中身も無事だった。
ふかふかのベッドから抜け出し、ドアへ向かう。


つもりだった。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop