桜☆武勇伝






目線が刺さって痛い。

「とにかく俺はこの席だ。お前らは勝手に決めてくれ」

そういって北条は席についた。

「じゃあ田中1番端行って」

「は、い…」

なんかこのままじゃあまりにも田中君が可哀相だ。

はぁ…

「田中君。あたしの隣来なよ。全部右にずれよ?」

「え…」

田中君は今にも泣きそうな目をもっと潤ませた。

え…泣かせた!?

「うぅ…ありがとう…」

な、なんだ…嬉し泣きか…。


ていうわけでこうなった。

田中‖あたし‖北条‖ドン1‖ドン2


窓際の席、お気に入りだったのになあ…






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