ランデヴー II
例え恋人ができようとも、みっちーは私にとって大切な同期だ。


佐和子がいなくなって寂しくなった私と、ずっと仲良くしてくれていた。


賢治だってみっちーだって、私にとってはまず大切な仲間であることには変わりないのだ。



「で? どっちから?」


ニヤニヤしながら聞かれ、つい賢治の方を見てしまう。


彼は知らん顔でビールを飲んでいた。



「ほー、モリケンがねぇ……? それでそれで? もう深い仲だったりするのかな?」


「お前……野暮なこと聞くなよ。その辺のおばちゃんみたいだぞ」


「は!? 目の前でそんなイチャつかれてるんだから、それくらい聞く権利あるでしょ? 酒の肴に持ってこいの話じゃん」


「イチャついてねーし」


いつものように言い合いを始めた2人に、苦笑いしながらビールを口に運ぶ。



賢治とのことは、とりあえずみっちーにはきちんと報告することにした。


他の人達には、一先ず内緒にしようということになっている。
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