社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



例えば拓斗さんが帰ってきたら、口が痛くなるくらい会話をして、身体が痛くなるくらいギューって抱きしめてもらって、呆れるくらいに大好きを伝えてようって。





「これからもそうなるだろう。俺が引退するまで優子には苦労と負担を背負わせてしまうのが事実だろう?」





贅沢言えばキスもそれ以上も拓斗さんが出張先から帰ってきたらしてもらうんだって〜、なんて事を拓斗さんを待ちながら一人考えるのも私にとっては苦痛でもなんてもない。


それに嘘ではなくて本当に拓斗さんが言う負担も全く感じてない。





「それが俺は嫌だ。これ以上に優子にかけるのは優子自身もそうだが俺自身も辛いんだ」





そう言った拓斗さんの表情は眉は顰め悲しそうな顔をしている。


だから、拓斗さんはどうして――…






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